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第11回 文化賞 藤原 洋次郎
第 | 11回マルセンスポーツ文化賞 |
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受賞名 | 文化賞 |
受賞者氏名/団体名 | 藤原 洋次郎 (美術・現代アート) |
掲載コメント | 国際的な規模でアート活動を展開している藤原洋次郎氏は、アーティストとして二つの顔を持っている。一つは、美しい抽象画を制作する画家としての顔。もう一つは、多くの参加者たちと共に無数のハンカチを用いて芸術空間(作品)を協働制作していく「ハンカチ・パフォーマー」としての顔である。 特に、「ハンカチ・パフォーマンス」は、2000年以降の藤原氏を語るうえで大変重要な制作活動になっている。藤原氏は常々「アートは心の記憶装置である。」と述べているように、ハンカチをつなぎ合わせ、異なる場所の中で非日常的な空間を創出していく一連の作業行為を通じて、ネット社会が発達することに従って次第に疎遠になりつつある人と人とのつながりやコミュニケーションの不足といった現代社会が抱えている問題、つまり人としての基本的営みの上で重要なファクターを再認識するために、芸術的体験を通しての問題提起でもあり、一つの解決策でもある。 また、教育者として、「アートを媒介としたとした医療福祉現場のコミュニケーション」をキーワードに国内外の現地の若い参加者と共に制作するスタンスは、岡山県内においても重要な役割を担っており、その活動と実績は素晴らしいものがある。 アートを目指す若者に大きな希望の光、夢と感動を与えたその功績は誠に顕著である。 |
受賞者画像 | 6576 |