マルセン財団

第13回マルセンスポーツ文化賞

マルセン文化大賞

高木 聖雨
平成27年度「改組 新第2回日展」の第5科書において、最高賞となる文部科学大臣賞に選ばれた。大臣賞は、不正審査問題が発覚した2013年から2年連続で見送られており、今年から復活した。 受賞作「駿歩」は、得意とする中国の古代文字・金文を用いて横書きした大作。素朴で力強い書体を巧みにアレンジし、「現代的感覚にあふれた傑作」と評価された。今後の日本を代表する書家として嘱望されている。 また、平成26年度から郷土で開催されている髙木聖鶴児童生徒競書大会に携わり、書の振興に尽力している。

マルセン特別賞

島村 光
神社の狛犬のような細工物にとどまらず、抽象的な独特のフォルム、しかも窯変や緋襷のなかった平安、鎌倉時代の備前焼にも似た焼成の作品を次々と発表し、2015年春に開催された個展では多くの陶磁研究家が高く評価した。
森山 知己
県内の文化財等貴重な資源を題材に、全国に向けてPRするとともに平成13年度から岡山県美術展日本画審査委員、平成25年度からは天神山文化プラザ企画委員を務めるとともに県立美術館では児童生徒向けの数々のワークショップを実施している。さらに、氏の日本画の画材・描法などの研究は、日本画を受け繋いでいくためには不可欠なものであり、果たされた役割は大きく、岡山県さらには日本における文化芸術振興に対する貢献度は極めて大きい。

マルセンスポーツ賞

梅木 真美
2015アスタナ世界柔道選手権大会 女子78キロ級初出場で初優勝。海外勢の壁が厚い同階で12年ぶりの日本人優勝を果たした。2016リオデジャネイロオリンピック出場。
関西高等学校体操競技部
平成27年度全国高等学校総合体育大会 体操競技選手権大会 男子団体総合2位。第70回国民体育大会 少年男子団体総合優勝。
佐藤 友祈
21歳の時、脊髄炎により両足が動かなくなり、左手にも麻痺が残る。人生を悲観し引きこもっていたが、ある時、ロンドンパラリンピックの映像をテレビで見る。 車いすで颯爽と風を切る選手たちの姿に衝撃を覚え、「自分もあの舞台で風を感じたい」と一念発起し、競技を始め、貪欲に練習を積んだ。 2015年10月、ドーハでの「IPC陸上競技世界選手権大会」において、400m(T52クラス)では金メダル、1500mでは銅メダルと二つのメダルを獲得。
齋藤 愛美
平成27年10月に開催された「第70回国民体育大会 紀の国わかやま国体2015」に岡山県代表として出場した少年女子B100mにおいて、高校1年生歴代4位の11秒83の好記録を向かい風に中で記録し、見事優勝を果たした。高校において、全国級の先輩たちと一緒にハードトレーニングをする中で、中学時代と比較し200mの自己ベストを1秒以上更新するなど実力を一気に開花させ「第68回全国高等学校対校陸上競技選手権大会」にも出場を果たし、1年生ながら女子200mで第8位入賞のほか、女子4×100mにおいて第3位に輝くなど、各種大会において活躍しており、今後の活躍を認められ「第9回世界ユース陸上選手権大会」の日本代表にも選出されるなど2020年東京オリンピック選手として出場も期待されている。

マルセン文化賞

玉置 里美
平成27年「改組 新第2回日展」の第1科日本画において、初の特選を受賞した。 受賞作「潮だまり」は、瀬戸内市牛窓町で見つけた潮だまりに集まるカニ、貝などの生物と岩の表情をふんだんな色彩で描き、海の豊かさを表現。「安定した画面構成と細かい仕事量で地道に描き込んだ作品」と高く評価された。
小倉 綾乃
平成27年6月、国内最高峰の大会とされるFIHハーモニカコンテストに17歳で初出場し、見事優勝を果たした。FIHハーモニカコンテストは世界ハーモニカ連盟日本支部主催のコンテスト。ブルース部門にテープ審査で全国から選ばれた11人が出場した。
寺坂 昌三
平成27年度「改組 新第2回日展」第5科書において、初の特選に輝いた。 受賞作「鐘の音」は島木赤彦の短歌2首を題材にした横額のかな書。歌の情感を伝える柔らかな線の流れと豊かな墨色が「現代という時代を感じさせるさわやかで響き高い作品」と評価された。 大学その他での後進の指導を行ない、今後の活躍が期待される。

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