マルセン財団

第17回マルセンスポーツ文化賞

マルセンスポーツ大賞

渋野 日向子
学生時代は主要メンバーとして多くの好成績を残した。プロ転向後は、令和元年5月開催の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」において20歳178日当時大会最年少で初優勝を果たした。7月には「資生堂アネッサレディスオープン」で二勝目を挙げ、その後開催させた「AIG全英女子オープン」では通算18アンダーで海外初優勝を飾り、日本人勢としては、1977年(全米女子プロ選手権)樋口久子以来42年ぶり快挙を成し遂げた。このことは岡山県民のみならず国民に誇りと感動与えた。

マルセン特別賞

伊藤 宏恵
高校生の頃から才能を発揮し山陽学生音楽コンクール声楽部門1位、NHK洋楽オーディションに合格するなど才能と努力により成果を上げている。平成9年には国際親善奨学生として渡独し、ドイツを拠点にキャリアを積み、海外の国際コンクールにおいて上位成績を収め、2004ドイツ国家演奏家資格を取得されヴュルツブルグ・マインフランケン歌劇場専属歌手として活躍されています。また毎年里帰りコンサートを実施するなど精力的な活動を行い文化の振興に貢献している。
花柳 大日翠
幼少時から舞踊家の母に学び、平成13年、17歳で花柳流名取を修得。人間国宝(故)花柳寿南海に入門し、古典舞踊の精髄を学び、若手舞踊家の登竜門である新春舞踊大会賞の連続受賞するなど、斯界の注目を集め期待されている。一方、地元岡山大学やお茶の水大学で教壇に立つほか、各地でのレクチャー、ワークショップを通して、日本舞踊の魅力を伝えている。また、軽妙な創作舞踊の地方公演や海外公演を積極的に展開し日本舞踊にとどまらず、伝統文化の幅広い普及啓発に貢献しており、今後の活躍に期待するところ大であり、県民の誇りである。

マルセンスポーツ賞

井狩 裕貴
イタリア・ナポリで行なわれた第30回ユニバーシアード大会競泳競技男子400m個人メドレーで世界選手権の派遣標準記録Ⅱを突破する4分12秒54と自己ベストを1秒上回るタイムを記録し優勝した。この結果はオリンピック出場をも期待させ、県民に感動を与えた。
岡山県立井原高等学校男子新体操部
2005岡山国体を機に地元井原市の強力なサポートのもと創部され、以来好成績を収め「井原新体操フェスティバル」開催のきっかけとなるなど地域活性化に寄与している。全国高校総体2019では3年ぶり5回目となる優勝を成し遂げ、地域のみならず県民に感動を与えた。
岡山県立岡山工業高等学校男子弓道部
長年岡山県の高校弓道を牽引するチームであり、多くの功績を挙げている。また、国民体育大会の代表選手を長年に渡り安定的に輩出しており、一般・高校生両方からの信頼も厚い。そういった中で全国高校総体2019優勝は、岡山県勢として初となる快挙であり、在校生・同窓生のみならず、多くの高校生及び県民に夢と希望を与えた。
就実高等学校女子バレーボール部
長年にわたり強豪校として好成績を収められている。特に全国高校総体2019において優勝し、昭和・平成・令和と三つの元号のもとで日本一に輝いたことは在校生・同窓生のみならず県民に感動と将来への希望を与えた。
前田 穂南
中学・高校時代は、陸上競技(中距離)選手として活躍していた。実業団入りし平成29年大阪国際女子マラソンでマラソンデビューし、良き監督・先輩に恵まれ、年々実力をつけマラソングランドチャンピオンシップ兼東京2020オリンピック日本代表選考競技会において、積極果敢に攻め完全独走の2位に4分近い大差をつけ2時間25分15秒で優勝し、日本代表に内定した。この活躍は、同僚のみならず、県民に感動と将来への希望をもたらした。

マルセン文化賞

松山踊り保存会
松山踊りは、江戸時代前期から備中松山藩の城下町において伝承されている盆踊りであり、例年8月に備中高梁駅前大通りで行われる「備中たかはし松山踊り」は県下最大規模のイベントである。  同保存会は、県指定に際してそれ以前から活動していた松山踊り保存会、仕組踊り保存会、踊りフレンズを統合する団体として、平成30年2月設立され歌・太鼓・三味線により踊りの音頭を取る音頭員の認定、踊りの講習会の開催、県内外のイベント公演を通じて情報発信は地域文化の振興・啓発活動に尽力している。
村中 李衣
児童教育学者として、令和元年6月に発刊した「あららのはたけ」の主人公は横浜から山口に引っ越した小学4年の少女えりで「あらら」というほど美味しい野菜が採れる畑を日々観察し、踏まれても飄々と生きる雑草や害虫の様子を横浜に暮らす親友エミとの交流を往復書簡の形でつづり、自然の不思議や友達のいじめのことなど子どもたちの心の動きを繊細に描いた作品で審査員から「読者の心に栄養を送り込んでくれる滋養強壮童話だ」と評された作品を執筆し文化の向上に資し、功績は大である。

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