マルセン財団

第14回マルセンスポーツ文化賞

マルセン文化大賞

難波 滋
平成28年度「改組 新第3回日展」の第2科(洋画)において、最高賞となる文部科学大臣賞に選ばれた。 受賞作「逍遥・十六夜」は、新潟県柏崎市の祭りに想を得て、キツネの面を着けた男女を描いたハス池に映る、月の光などは、金箔を使って装飾的に表現。日展審査員からは、「強い主張を感じる秀作。日展の作品としては珍しいタイプで大きな期待が持てる」と評価された。
森 陶岳
備前焼作家としてスタートして、強い信念で備前焼の力強さを追い求め、ついには2015年、43年にも及ぶ大窯構想の集大成として、寒風新大窯で備前焼史上最大の大きさと言われる備前五石大甕(ごこくおおがめ)の焼成に成功した。  その発表となった岡山シティミュージアムでの「森陶岳大窯展」、そして最初期からこれまでの代表作の大部分を集め、初めてその発表を行った、瀬戸内市立美術館での「森陶岳の全貌展―あくなき挑戦の軌跡―」では全国から多くの陶芸愛好家を集め、大きな感動を与えた。陶岳の歩んできた道は、最初の10年は土器など新しい分野にチャレンジし、その成果は斯界を席巻し、その後の大窯への果敢な取り組み等、その陶芸史はチャレンジの連続であった。

マルセン特別賞

佐藤 友祈
障害者スポーツ世界最高峰、リオデジャネイロ・パラリンピック400m、1500mで銀メダルを獲得。

マルセンスポーツ賞

岡田 直也
第31回オリンピック(リオデジャネイロ)競技大会(ライフル射撃競技男子10mエアライフル)出場。 第71回国民体育大会希望郷いわて国体(ライフル射撃競技成年男子 10mS60M、10mP60M) 2種目優勝。
倉敷高等学校陸上競技部
全国高等学校駅伝競走大会に39年連続出場し、平成28年 第67回全国高等学校駅伝競走大会(男子団体)(優勝)。
弓道競技 成年男子岡山県選抜
第71回国民体育大会希望郷いわて国体(弓道競技成年男子遠的) 優勝(2年連続優勝)。同一メンバーでありながら、国民体育大会弓道競技遠的で2年連続優勝。短的を含めて4回の優勝。
森定 照広
自らは選手としては好成績の実績はないが、専門誌を熟読し独自の指導方法を研究するとともに他校の指導を仰ぎ、指導者として力をつけた。倉敷中央高校は全国屈指の強豪となり全国チャンピオン4人を輩出した。

マルセン文化賞

吉備神楽社
吉備神楽を代々継承している笠原家の言い伝えによれば、江戸時代中期の享保年間頃から地域の荒神社などの祭礼に神楽を奉納していたといわれています。荒神神楽は、集落単位の荒神祭で5年、または6年ごとの式年祭に盛大に行われています。白蓋神事・荒神御崎の舞や神代神楽(岩戸開き・国譲り・大蛇退治)を演じるが、この神楽は幕末に神田大和守ほか神楽社中がほかより移入し、荒神神楽の演目に加えて独自の神楽に仕上げられました。備中神楽とストーリーは変わらないが、太鼓の叩き方は舞い出る命によってすべて異なるなど「吉備神楽」独特の叩き方をします。 吉備神楽社は、約300年に亘り、郷土の先人が継承してきた伝統ある郷土芸能の保存と伝承を目的に活動しています。神社の祭礼時における神楽の奉納や各種催しものへ参加協力しています。また、次代を担う佐方地区の子どもたちへの吉備神楽の伝承を行っています。郷土の先人が残してくれたこの吉備神楽を伝承することで、郷土の歴史や文化を認識し、ふるさとを愛する心、ふるさとの文化を誇りに思える心を育んでいます。将来、ふるさとを担う子ども達が、貴重な伝統文化を通じて、郷土に対する関心を深め、文化を継承していくことの大切さに気付いてもらうこと、民俗文化への認識を高めてもらうことを考慮しています。さらには、地域の子ども達が将来この文化財の担い手として育っていくように期待しています。 この地域で神楽社を形成し、江戸期から現在まで続いて伝統文化の継承、振興(子ども神楽の指導育成)に寄与していることは、重要である。
木村 善明
日本人には珍しいバス・バリトンの声質を持つ歌手であり、楽曲を知的に深く掘り下げた上での抒情あふれる歌唱は、聴衆者賞を受賞した所以である。研究熱心である事は当然のこと、2004年より12年間も“子供達に感動を!”を目的にコンサートを催し、社会貢献にも寄与する活動をしている事は特筆すべきと思う。

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